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POSTED Thursday, March 17, 2011 16:56

No Tittle

無力感を感じてふぇー、ってなるのは、まだ自分が無力であることをちゃんと受け入れられてないからなんだなと、思いました。まずはそこから始めないと、力になんかなれないな。被災者の方々のメールを見るうちに、なんとか励まそうと思っている自分が逆に励まされてるじゃん、って気付きました。これじゃいかん、と思っていくつか考えてみました。

まず、カウンセラーの人たちからメールをいくつか頂いています。ありがとうございます。その中で、
「あなたの辛いに優劣はない」
ということをみんなに伝えてほしいと頂きました。これすげえ大事だなと思います。自分より辛い境遇にいる人のことを考え、罪悪感を覚える人がたくさんいます。被災地の方々でさえ、ライフラインが回復する度に、自分だけこんな環境にいられて申し訳ない気持ちでいる、といったメールをたくさんの人から頂きました。これ、すげえ分かるんですが(なぜなら自分もその気持ちで一杯だったからです)、これ、やめてみちゃいましょう。辛い状況にいる人を思いやる気持ちと、罪悪感は切り離せます(似てるので紛らわしいですが)。で、罪悪感は今は置いときましょう。あんまりいい方向に働く事はなさそうだから。

今はみんな心はキツいんだと思います。それを解消したい!という気持ちと、出来ることをして手伝いたい!って気持ちも似てるけどかなり違う。このキツい!て気持ちは残念ながら今すぐ消し去ることはできないんだよね。この災害をみんなで乗り越えて、東北に光が灯る時まで、やっぱり延々と続くと思う。だから、この左胸のズキズキはしばらく同じ船に乗る仲間。こいつに飲み込まれたら、ほんとうに必要な行動、ではなくきっと過剰な行動を取ったり、無理をしたり、あまりいい結果につながらないかも知れない。でも飲み込まれずに上手く付き合うことが出来れば、あ、あそこの電気いらないじゃん消そうよ、とか、あ、今こんなに買う必要ないか、とか、あ、おつりの小銭は募金箱に入れようか、とか、毛布にくるまってれば東京は暖房いらないね、とか役に立ってくれる。それが本当に、「今は」自分にできる精一杯のこと。

とはいえ、俺も頭だけで行動できるいい子ではないので、思いつく限りの準備はしてしまいました。これが無駄に終わってもあんまり誰にも迷惑かかんないです。ぶっちゃけ今すぐ飛んで行きたい、ぐぐぐぐ、。。て感じでいますが、これは俺の心。しっかり対話させて、時期を見極めたいです。

ぜっったいぜっったいぜっったい乗り越えよう。ぜっったいまた笑って集まるんだかんな!

POSTED Wednesday, March 16, 2011 21:33

No Tittle

募金をしたら周りから偽善者と呼ばれた、という内容のメールをいくつか頂きました。正直、偽善者上等、止められるもんなら止めてみろ、と思います。何か言われても、むしろあなたが無事でよかったと思うだけだ。見栄えなど気にせず、自分が正しいと思う事をやっていこう。

自分の周りのアーティストたちが長期的な支援を考え、行動にうつしています。どうか無事だったアーティストのみなさん、力添えを要請されたときは、二つ返事で乗っかってください。俺たちがこれまで彼らから受け取ってきた愛情が、返しようがないほど大きいことを知らない人はいないはずだ。

茨城など報道の少ない地域でも、極めて厳しい状況が続いています。メディアはほんとうに今必要な情報を届けてほしいです。

眠れぬ夜の不安は決してごまかせるものではないけれど、それでも希望だけは捨てずにいて欲しいです。心の奥の奥の扉にしまって、絶対に明け渡さないでいて欲しいです。無責任に聞こえてしまうけれど、ほんとうにそう思うのです。

POSTED Tuesday, March 15, 2011 18:45

No Tittle

少しだけ先の話をさせて。

ボランティアの募集が始まり、俺たちがみんな参加して、邪魔だと言われればすぐに帰ったり、また行ったりするようになる。緊急の仕事なんてものがそもそもないアーティストはみんな荷物を運ぶのを手伝うだろうと思います。

ギターはそのときは邪魔だから持って行かない。それでも歌は歌えると思う。
そしてある日、みんなの生活が元通りとはいかないまでも、はっきりと出口が見える頃には、きっといまよりずっと暖かくなっていると思います。

そのとき俺たちはツアーに出ます。東北を中心に、いっぱいいっぱいまわります。歌うところはどこでも構わない。そのとき俺たちはみんなを絶対に笑顔にしようと思います。

アーティスト仲間からの電話を切る時の挨拶は昨日から自然と「がんばろう」に変わりました。今までみんなから受け取った愛情は、いくら返しても返しきれない。今は奥歯が割れるほど噛み締めたって、必ずまたみんなで笑って集まろう。

絶対また笑う日がくる。俺はどうしたってもう一度、笑顔のあなたに会いたいです。