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POSTED Wednesday, April 13, 2022 05:12

Gotta have my fun.

Malibu Beach Nightmareを最後に聴いてからどれぐらい経ってたんだろう?高校生のときもハノイ・ロックスがウォークマンの中で回り続ける日はあまりなかったように思うので、下手したら四半世紀ぶりに聴いているのかも知れない。サビの"Down the Malibu beach!"のフレーズに開放感があって、聴くといつも少し野生的な気分になれるので好きな曲だ。

その頃はMalibu Beachがロスにあって、自分が住む街から車で一時間ほどの距離にあって、4月の上旬にも関わらず90°Fを超えるような日が突然やってきて、寝ぼけた頭で「そうだ、今日はマリブビーチで昼飯を喰おう」なんて思う日がやってくるとは夢にも思わなかった。

101 Northを30分ほど走り、しばらく山道を走っているとふいに稜線の間から西海岸の海が顔を出すようになり、ときおり道端で見かけるアイスクリームの出店に寄ろうか迷っているうちに、人生初のマリブビーチに到着。ショッピングモールの駐車場やパブリックパーキングはもちろん、ロードパーキングもすべからく埋まっていて、カイジの沼の3段クルーンで落ちる穴がないままふらふらするパチンコ玉のように、大量の車が「目の前でたまたま出発する車」に出会うために彷徨っている光景を目の当たりにしてようやく、今日が週末なことに気がついた。

IMG_0643.jpg(写真はビーチ近くの公園で。アメリカの西日はほんとに綺麗なんだけど、影に入った対向車が見えないので運転はかなり慎重になる。)

運良く30分ほどで車をとめることが出来て、Surfrider's Beachへ。長く入っていると低体温症になりそうな冷たい水で泳ぐと、この作曲の旅でのたくさんの出来事が泡のように浮かんでは消えた。

ひと泳ぎしたあとで、ひと目見てここは美味そうだとわかるギリシャ料理のレストランに入り、IPAのドラフトとロブスターソースのパスタで腹も快感中枢も満たし切ったのち、再び101の渋滞を抜けてスタジオへ。

今回の作曲は俺の音楽人生をかけた闘いだと思って海を渡ったのだが、この数ヶ月で気付いたことがあった。闘いであることは変わらないものの、良い結果や成功の中にしかないと思っていた喜びが、それと全く変わらない形で、懸命に生きようとする日々の中にもいたずらっ子のようにワクワクしながら隠れているみたいだ。

自らの創造性と向き合う全ての冒険者たちに、今日はそういう出会いがあるといいなと思う。

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(先月行ったグリフィス天文台からの夕景。夜景とどっちが好きかは人によって意見が分かれそう。ちなみに俺はこれぐらいがワクワクして好きでした。:-)

POSTED Saturday, April 2, 2022 10:23

Here comes the sun.

4月に入り、ロウエイタスの振替公演が発表されて(その節はご迷惑をお掛けしました。発表まで時間がかかってしまってすみません。そして楽しみじゃあああ!)、少しトンネルの先が明るくなったけれど、まだトンネル自体は真ん中すぎたあたり。ロスの生活はとても好きなので時間がどれほどゆっくり過ぎても構わない。それは自分でコントロールできることじゃない。


前回のブログで書いたような、壁に頭を打ちつけ続けるような状況は少しずつ変わってきてるので、心配しなくて大丈夫。アルバムを楽しみにしてくれている人はひたすらワクワクしててね。:-)


ロスは二週間ほど前から、ワクチン接種者はジムでもマスクを着用しなくてよいことになっていて、今週からは、レストランや映画館などでの接種証明の提示が義務づけられなくなった。それでも店員さんは半分ぐらいの人が自己判断でマスクを着用してしているし、店によってはマスク着用をいまも義務付けているところがある。


ロシアのウクライナ侵攻に関するニュースの合間に、今朝のトピックとしてSkippiesの特定ロットに金属片混入の疑いでリコールがかかったとのこと。こっちに来て初日に買ったピーナッツバターを見ると、ロットは大丈夫でも、賞味期限を一週間ほど過ぎていた(笑)。


今日もピーナッツバターを塗ったパンを食べ、ジムに行き、曲を作ります!


↓ここのところ珍しく数日雨が続き、曇天模様だったのだが、今日から再び快晴。やったるで~!

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POSTED Friday, March 25, 2022 14:36

You're gonna have to learn to let go.

今が一番辛い時期。


あんなにすらすら曲が出てきてたのに、「このペースでいけば間に合いそうだな」なんて感じた瞬間からなにも出来なくなってしまった。ここ一週間は毎日、デモを数曲作っては、聴いて、落胆している。


このあともう一曲作ってみたらすごいのが出来るかも。毎日そう思って体力が尽きるまでギターを弾いてみても、固く閉じた扉は開く気配がない。ついさっき出来た曲を録り終えて、聞き返す気にもならないままトイレに行こうとしたところ、スタジオの外のパティオから男女の笑い声が聞こえてきた。正直今は誰にも会いたくないなあと思って外へ出てみると、隣の部屋の作曲家と奥様だった。一言二言だけ話してトイレに行くつもりが、ついついポロッと弱音を吐いてしまった。


すると思わぬところにヒントはあるもので、朝起きて、コーヒーを淹れたら、何も考えずに3ページだけ思いついたことを書き殴るMorning pagesという取り組みを教えてくれた。プレッシャーのリリースになる上に、前頭葉の過度の働き(自分の作品を作りながら途中で批評してしまうあれ)を抑えてくれるそう。しばらく話し込んだ末、他にも作曲に取り組む前に集中力を高める方法をいくつか聞いたので、トイレに行くのを忘れてメモを取りに戻ったぐらい。(その後トイレはいきました。)


こういう状況で一番難しいのが楽しむこと。でもそれをできるようにしないと、この先へは行けなそう。


(↓写真は二週間ほど前に行ったグリフィス天文台の近くで見つけたサボテン。帰ったらトシロウに見せようと思って。)

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なので今日はアメリカに来て初めて、こんな早い時間に作業をやめて家に帰る。それで明日はいつもより少しだけ早く起きてみよう。結果が出るかはわからないけどね。俺は休むのが下手くそってことなんだろうな〜。ただ、こういうことに簡単に押しつぶされなくなったな、とも感じている。


(↓空に描かれたハートマーク。右のやつはこのあと失敗してました。)

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