August 2022 ARCHIVE
POSTED Tuesday, August 9, 2022 19:11
We have a guardian angel.
高橋がパスポートを失くすなど(さらっと書くことでもないのだが/詳細は本人に聞いてくれw)、最後までドタバタ珍道中だった俺たちの旅も無事に終わり、帰国したのが数日前。5人での共同生活は本当に楽しくて、そして肝心の仕上がった音は、16年ぶりの新曲としてみんなに聴いてもらうのに堂々と胸を張れるものになったと感じている。
帰国後はそれぞれ時差ボケに翻弄されながら自分のやるべき事に没頭していて、俺はいつも通り残りの編曲と作詞でさっそく追い込まれている(笑)。時差ボケを利用して朝6時にはスタジオに来て作業を開始するのだが、どうしても夜までやってしまうので体感的に昼なのか夜なのかよく分からなくなってきたところだ。でもここからが俺にとっては本当の勝負で、主に時間との、そして自分との闘いだ。半年かけて作ってきたアルバムも、少しずつその姿を現し始めている。
(ドラム録音を終えて。しゃがんでいるのはドラムRECのエンジニア、Adam。)
4月にバーバンクのスタジオからほど近いトレッキングコースを登ったときのこと。およそ8分目まで来たあたりで「あと少しだ」と感じてからの道のりが一番険しく、過酷だった。「そういえばこの感覚、何度も味わったことがあるな」と感じたのをよく覚えている。ここのところなかなか毎日書けてはいないMorning Pagesを、モチベーションを失いそうなときによく読み返すのだが、そこにはこう書いてある日がある。
「いままで何度ゴールテープが見えて油断したんだ。何度手が届きそうなところまで行って諦めた。ここで止まるな、腕を振り続けろ。今度こそ最後まで登りきれ。」
(その日、登ってきた道を振り返って撮った一枚。)
たくさんの人が力を貸してくれている。俺たちが力を込めれば込めるほど、背中を支えてくれる人が増えていく。こうして自分の作品を作ることに没頭できている時間は本当に奇跡だ。もしこの山を登り切ることが出来たら、その感謝を伝えにみんなの街を回るつもりだ。だけど、それまでは振り返る時間すら惜しい。
日本の夏は蝉が鳴いていてたまらく好きだ。今年の夏は一生忘れないだろうな。:-)
(俺のギターを録ってるときの雄一。左に見えるのは俺たちの守護天使、Scott Murphy。)
POSTED Monday, August 1, 2022 02:14
Bandwagon.
5月上旬に日本に帰ってから約2ヶ月ぶりのロサンゼルス。当たり前だけどお気に入りのレストランも、美術館の展示ポスターも、アパートの前に放置されてたボロボロのキャンピンングカーも、照りつける太陽も、何もかもそのまんまだ!やー、ほんとに帰ってこれたんだな〜!感慨深い。。
今回の滞在はELLEGAREDENのメンバー全員と、Scott Murphyの5人での共同生活だ。連日のレコーディングと時差ボケでなかなかブログを更新するタイミングを見つけられなかったのだが、昨日でようやく歌入れが終わり、いくつか残ったコーラスパートを今日録音すれば16年ぶりの新曲が何曲か完成する。
(雄一の誕生日にみんなで晩メシ喰いに行くところ。撮影は雄一。)
ロスでのレコーディングは日本でこれまで経験したどのレコーディングとも全く違っていて、とにかく刺激的で面白い。バンド結成時からの夢だった海外レコーディングがこのタイミングで実現して、おじいちゃんになる前に夢が叶ってよかったなあと、神様に感謝したい気分だ。
2月に曲を作り始めたときは正直、このアルバムで俺の音楽人生は最後になっていいと思っていた。まあ今も若干似たような感覚は残っているし、そうとでも思わなければこの長い長い旅に乗り出す気にはなれなかった。それぐらいエルレガーデンの新作を作ることは俺には不可能なことに思えていた。
(ギター録り。右の男性は今回のProducer/EngineerのRobbie Hiser。)
今回の旅には同行スタッフが一人もいないのだが、こうやってメンバーだけでずっとアルバムを作っていると、俺たちがただの地元の少年たちだった頃と本質的にはなにも変わっていないことに気づいて、(忘れていたわけではないけれど)バンドってただやってるだけで楽しいもんなんだってことを強烈に実感する。
楽しいんだよね。くだらないことが。
俺が歌入れに行っている間に3人でスーパーに買い物に行ってたりするんだけど、誰も英語ができないから珍道中になるみたい。夕方に合流して、お気に入りのレストランでビールを飲みながら、高橋がその様子を嬉しそうに話してるのを聞いてたり、ウブが毎日誰よりも遅くまで寝てたり、雄一がサイドディッシュにフレンチフライとライスを頼んだりしてる(どっちも糖質!)のを見てると、もちろん目標に向かってガリガリと自分を削っていくあの時間もたまらなく好きなのだが、その合間に訪れる、仲間でバンドをやってるだけで楽しいってことがいかに大切なことなのかを思い知らされている。むしろそれが楽しくて始めたんだもんな。
(誰も料理できないけど適当に作った朝ごはん。ハラペーニョのベーコン巻きはもちろん出来合い。)
妙な責任感があるせいか、いつも俺自身の挑戦や闘いとして始まってしまう類のものが、やがてがみんなのものになって、全員で目標に向かって(珍道中を)突っ走る。エルレはずっとこうだった気がする。行き先はどこでもいい。大クラッシュでも構わない。みんなが笑っていればそれでいい。
そんな人生最高の瞬間を過ごしていることがみんなに報告できて、俺はすごく嬉しい。:-)
(ドラム録りをした超老舗、Sunset Soundの前で。撮影は俺。)
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