今が一番辛い時期。
あんなにすらすら曲が出てきてたのに、「このペースでいけば間に合いそうだな」なんて感じた瞬間からなにも出来なくなってしまった。ここ一週間は毎日、デモを数曲作っては、聴いて、落胆している。
このあともう一曲作ってみたらすごいのが出来るかも。毎日そう思って体力が尽きるまでギターを弾いてみても、固く閉じた扉は開く気配がない。ついさっき出来た曲を録り終えて、聞き返す気にもならないままトイレに行こうとしたところ、スタジオの外のパティオから男女の笑い声が聞こえてきた。正直今は誰にも会いたくないなあと思って外へ出てみると、隣の部屋の作曲家と奥様だった。一言二言だけ話してトイレに行くつもりが、ついついポロッと弱音を吐いてしまった。
すると思わぬところにヒントはあるもので、朝起きて、コーヒーを淹れたら、何も考えずに3ページだけ思いついたことを書き殴るMorning pagesという取り組みを教えてくれた。プレッシャーのリリースになる上に、前頭葉の過度の働き(自分の作品を作りながら途中で批評してしまうあれ)を抑えてくれるそう。しばらく話し込んだ末、他にも作曲に取り組む前に集中力を高める方法をいくつか聞いたので、トイレに行くのを忘れてメモを取りに戻ったぐらい。(その後トイレはいきました。)
こういう状況で一番難しいのが楽しむこと。でもそれをできるようにしないと、この先へは行けなそう。
(↓写真は二週間ほど前に行ったグリフィス天文台の近くで見つけたサボテン。帰ったらトシロウに見せようと思って。)
なので今日はアメリカに来て初めて、こんな早い時間に作業をやめて家に帰る。それで明日はいつもより少しだけ早く起きてみよう。結果が出るかはわからないけどね。俺は休むのが下手くそってことなんだろうな〜。ただ、こういうことに簡単に押しつぶされなくなったな、とも感じている。
(↓空に描かれたハートマーク。右のやつはこのあと失敗してました。)